アントレプレナーシップ教育

【中学校教員必見】中学生向けアントレプレナーシップ教育:実例で学ぶ挑戦と成長のプロセス

こんにちは!トラ猫塾長です!

今回は「中学校3年生におけるアントレプレナーシップ教育」についてお話しします。

このテーマは、未来を担う若者たちにとって非常に重要です。

未来における社会の課題や変化に対応し、自ら行動し、新たな価値を創出するための能力を身につけることが求められています。

では、どのようにして中学生がこのような力を身につけることができるのでしょうか?

こんな疑問にお答えします!
  1. アントレプレナーシップ教育って何?
  2. アントレプレナーシップ教育って具体的に何をするの?
  3. アントレプレナーシップ教育に取り組むとどんな効果があるの?

アントレプレナーシップ教育とは?

まず、アントレプレナーシップとは、環境の枠を超えて自ら行動し、新しい価値を生み出す精神のことを指します。

これからの社会では、AIやロボットの進化により、従来の仕事が大きく変わっていくと言われています。

その中で、人間がどう生きるべきか、どのように社会に貢献できるかを考える力がこれまで以上に必要になります。

アントレプレナーシップ教育は、①社会課題を自ら見つけ、②その課題解決に向けて挑戦し、③他者と協働して解決策を模索する能力を育むことが目的です。

これは、ただのビジネス教育ではなく、社会全体の課題に目を向け、行動を起こすための教育です。

課題設定と模擬店プロジェクト

私たちが取り組んだプロジェクトの一例として、文化祭で模擬店を運営する活動があります。

プロジェクトのテーマは「輪島塗」という伝統工芸品の存続に関するもので、地域の課題を理解し、それを解決するためにどのような取り組みができるかを考えるものでした。

プロジェクトを始めるにあたり、まず輪島塗がどのようなものか販売しているお店を見学させていただき、本物の輪島塗に触れました。

生徒たちは市街地でのインタビューやアンケートを通じて、輪島塗の認知度が低いことや、特に若い世代での関心の欠如が課題であることを実感しました。

模擬店の運営と工夫

模擬店では、輪島塗の魅力を広めるために、輪島塗について知ってもらうための巨大迷路兼クイズラリー漆器の製造工程カルタ加飾の魅力を体験してもらえるようなキーホルダー作りなど、楽しみながら学べる工夫を凝らしました。

生徒たちは、ゲーム感覚で学べるコンテンツを作ることで、訪れた人々に輪島塗の魅力を知ってもらうことを目指しました。

アンケート結果によると、模擬店を訪れた93%の人が楽しみ、70%が輪島塗に興味を持ったと答えてくれました

これは、私たちの目標である「楽しみながら輪島塗に興味を持ってもらう」という点で、大きな成果を上げたことを示しています。

課題と学び

しかし、課題も多くありました。

輪島塗に対する興味を引き出すことはできても、実際に購入に結びつけるのは難しいと感じる場面もありました。

購買行動には、認知→興味→検討→購買というステップがあり、模擬店ではその初期段階にしか関与できなかったのです。

とはいえ、このプロジェクトを通して、生徒たちは課題解決に向けた行動を実際に経験し、その困難さややりがいを学びました。

生徒は社会課題に対して一歩踏み出すことの重要性を実感し、将来の自分の生き方やキャリアについて考えるきっかけにもなったと思います。

まとめ

アントレプレナーシップ教育は、単なる知識の習得ではなく、行動を通じて学ぶ力を育む教育です。

今回のプロジェクトを通して、私たちは自ら考え、課題に挑戦し、他者と協力して解決策を探る力を培うことができました。

このような体験を通じて、生徒たちは自分自身の未来を切り開く力を身につけていくのです。

以上、トラ猫塾長からの報告でした!