学習法

中学校における総合学習とは!?

こんにちは!トラ猫塾長です!

今回は、総合学習について解説していきます。

総合学習って、どのように進めたらいいかわからなくなることって多いですよね。

「何か、新しいことにチャレンジしたい!」と思いながら、何をしたらいいのかテーマを決められず、思い付きで進めても、結局何がゴールだったかわからなくなることがあります。

学校教育の中で進めるときは、1年に1度しかチャレンジできないことなのでしっかりゴールを見据えて計画的に進めていきたいですよね。

こんな疑問にお答えします!
  1. 総合学習の要点とは!?
  2. 総合学習のテーマとは!?
  3. 総合学習と探究学習の違いとは!?

総合学習の要点

目的:
総合学習の目的は、社会で生きていく上で必要な知識や技能、態度や価値観を身につけることです。学科の枠を超え、多様な学びを通じて、自己を理解し、社会に貢献するための力を育成します。

実施内容:
中学校の総合学習は、以下の6つの領域から構成されます。
 (1) 学習力の育成
 (2) 健康の増進
 (3) 感性の向上
 (4) 社会性の醸成
 (5) 国際理解の促進
 (6) 環境問題への対応

授業の進め方:
総合学習は、単独の科目ではなく、各学科の教員が連携して実施します。また、学校行事や外部講師の招聘など、多様な形態での学びが行われます。授業の進め方には、グループワークやフィールドワーク、ディスカッションなど、多様な方法が用いられます。

評価:
総合学習の評価は、個別の成績評価とは別に、総合的な評価によって行われます。総合的な評価は、学習態度、学習成果、社会性、自己表現力、創造性など、複数の要素から構成されます。

  1. 幅広いテーマ

    総合学習では、特定の科目にとらわれず、幅広いテーマについて学びます。例えば、人権教育、地域の歴史・文化、環境問題などが含まれます。
  2. 地域との連携

    地域の資源や専門知識を活用し、地域との連携を重視した学習活動が行われます。
  3. 経験学習

    学校外での実地体験や実習を通じて、社会や職業の現場を経験します。
  4. 自己表現力と問題解決能力

    生徒たちは自己表現力や問題解決能力を伸ばすことを目指します。
  5. 多様性を尊重

    異なるバックグラウンドや能力を持つ生徒たちが共に学ぶことで、多様性を尊重する態度を培います。
  6. 教師の指導力と学校の役割

    教師の指導力や学校と地域の連携が総合学習の実施に重要です。

幅広いテーマとは!?

  1. 人権教育:
    人権教育は総合学習の重要なテーマの一つです。人権に関する基本的な知識や理解を深めるとともに、差別やいじめに対する意識を高める授業が行われます。生徒たちは人権についてのディスカッションやケーススタディを通じて学びます。
  2. 地域の歴史や文化:
    中学校の総合学習では、地域の歴史や文化について学ぶことがあります。地域の資源や専門知識を活用し、地元の歴史や文化財の調査や研究を行う場合もあります。また、地域の方々からのゲストスピーカーや現地見学なども組み込まれることがあります。
  3. 環境問題:
    環境問題は、持続可能な社会を築くための重要なテーマです。総合学習では、地球環境の問題やエネルギーの使い方、リサイクルなどについて学ぶ授業が行われます。実際の環境調査や活動を通じて、環境保護の重要性や自然との共生を学ぶこともあります。
  4. 社会的課題と問題解決:
    社会的な課題や問題解決能力を育むための授業も重要な要素です。生徒たちは現代の社会問題について調査し、グループでディスカッションやプレゼンテーションを行います。また、模擬裁判やシミュレーションゲームを通じて、意見を述べる力や論理的思考を養います。

これらのテーマに基づき、教師は多様な学習方法を組み合わせて授業を進めます。ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーション、実地調査、ゲストスピーカーの招聘など、様々な学びの場を提供します。また、情報の収集や批判的思考を養うために、インターネットや図書館を活用した調査活動も重要な要素です。

総合学習の時間では、生徒たちが主体的に学び、自己表現する機会を多く設けることが重要です。個々の関心や興味に基づいたテーマの選択やプロジェクト活動を行うことで、生徒たちは自己の能力や才能を発揮する機会を得ます。

また、総合学習の時間における評価は、単なるテスト結果だけでなく、発表やプレゼンテーション、グループワークへの参加など、多様な要素を考慮します。生徒たちが学習過程で培った能力や成果を総合的に評価することが求められます。

最後に、総合学習の実施には、教師の指導力や学校と地域の連携が欠かせません。教師は生徒たちの興味や能力に合わせたカリキュラムの設計や、適切な指導方法の選択を行います。また、地域の専門家や地域資源を活用して、より実践的な学びを提供することも重要です。

総合学習と探究学習の違いとは!?

  1. 総合学習
    総合学習は、幅広いテーマや視点から学ぶ総合的な学習を目指す教育の手法です。総合学習では、特定の科目にとらわれず、社会や環境、人権、地域の歴史や文化など、様々なテーマについて学びます。総合学習の目的は、生徒たちが主体的に考え、自己表現し、協力する力を育むことです。また、学校行事やクラブ活動、地域との連携などを通じて、実践的な経験や学びを得ることも重視されます。
  2. 探究学習
    探究学習は、自己の興味や関心に基づいて、問いを立て、調べ学びを深める学習方法です。生徒たちは自ら問題を見つけ、その解決に向けて調査や実験を行い、主体的に学びを進めます。探究学習では、単に知識を受け取るだけでなく、自己の思考力や判断力、調査や実験のスキルを養うことが重視されます。また、グループでの共同探究やプレゼンテーションなど、コミュニケーションや協力の力も育まれます。

総合学習探究学習は、いずれも生徒の主体性や創造性を引き出すことを目指していますが、アプローチや学びのスタイルに違いがあります。総合学習は、幅広いテーマについて学びながら、社会や地域とのつながりを重視します。一方、探究学習は、自己の関心や問いに基づいて自発的に学びを進めることに焦点を当てています。

まとめ

総合学習の要点やゴールをしっかりと理解したうえで、①人権教育、②地域の歴史や文化③環境問題、④社会的課題などの視点をもとにテーマを決めて、進めていくことが大切です。

そして、最後にどのような知識が身についてらよいか、どのような調べたりまとめたり発信する力が身についたらよいのか設定し、そこから逆算して進めていくことが大切です。