授業案

単元計画をつくる理由を解説

こんにちは!トラ猫塾長です!

今回は、授業設計をするうえでとても大切になってくる【単元計画】について解説していきます。

単元計画って何?とか、単元計画ってどうやって考えたらいいの?という人は、ぜひ1つの考え方として参考にしてみてください。

こんな疑問に答えます!
  • 単元計画って何?
  • 単元計画ってどうやって考えたらいいの?

単元計画とは?

単元計画とは、単元を1つのまとまりとして考えたときに、1時間ごとにどのように指導をするか計画したものです。

教科書の指導書を参考に計画を立てることが多いです。

しかし、教科書の指導書通りに授業をやって「なんか違うな~…」って経験をした人も結構いるのではないでしょうか?

確かに、指導書はしっかりと考えられてつくりあげられていますが、そこに書いてある通り授業をしても生徒のつまづきに応じて対応するのが難しいものです。

最終的には、指導書通りの流れになるかもしれませんが、単元のゴールをしっかりと自分のものにすると単元の流れの見え方が変わってきます。

ぜひ、単元を通して、自分で考える習慣をつけていくことをオススメします。

単元計画のとらえ方

単元の目標や指導の仕方はいろいろありますが、単元の学習を終えたときにどんな生徒の姿になっていると良いか考えるのが大切です。

たとえば、「単元のまとめとなる課題を、自分たちで実験方法を考えて解決できる」や、「こんな問題を解けるようになる」という具体的な姿をイメージしましょう。

教師の授業の目的は、生徒を成長させることです。

決して、指導書通りに授業をすることではないし、管理職や指導主事に褒められる授業をすることではないはずです。

なので、授業の目標はシンプルに「生徒がこんな姿になる」と定めておきましょう。

高校入試や大学入試の過去問を解こう

トラ猫塾長は、高校入試や大学入試の過去問を解き、どのような問題を解けるような力をつければよいか考えていました。

すると、その単元で重要になってくる「見方・考え方」がわかってきます。

例えば、「前線」について指導する単元では、前線の動きと雲の種類や気象要素の関係がよく出題されます。

これは、前線の位置と気象要素を暗記するだけではなかなかテストに太刀打ちできません。

前線の動きを時間の変化とともに理解する必要があります。

この前線の動きのイメージをもてる子は難なく理解していきますが、そうでない子のために、透明なフィルムに前線を描き、日本地図の上を移動させてそれぞれの場所の天気を説明させるなどの活動をしました。

実力テストの際には、例年4割程度の正答率だった前線の問題を、なんと8割近くの生徒が正解できました。

これだけの正答率を支えた要因として、

  1. 前線について移動するイメージが身につくように、工夫して学習させた。
  2. 前線について学習するまでに、単元の中で前線とのつながりを持たせて学習させた。

の、2つがあります。

これこそが、まさに単元を見通した指導ではないでしょうか。

まだまだ、指導者としては駆け出しですが、この出来事は単元を見通した指導の大切さに気付いた大きな出来事でした。

まとめ

単元計画は、何かを参考にするだけでは、なかなか授業が良い方向に改善していきません。

具体的なゴールイメージを持って指導することが大切です。

どのように単元計画を考えればよいか悩んでいる方は、以下の流れで、単元計画を考えてみて、より深い授業ができるように工夫してみてください。

  • 過去問を解き、単元の中でどのような「見方・考え方」を生徒ができるようになればいいか明確にする。
  • 単元の中の重要な「見方・考え方」が身につくようにそれぞれの授業を設計していく。
  • 単元の中で、重要な「見方・考え方」につながるように指導していく。
  • 単元の最後に、身に付けたい力が身についているか確認する。