こんにちは!トラ猫塾長です!
日本の税金には、課税主体が国である「国税」と、地方公共団体である「地方税」があります。
国税には、所得税、法人税、相続税、贈与税、消費税、酒税、たばこ税、自動車重量税などがあり、地方税には、住民税、事業税、固定資産税、地方消費税、自動車税などがあります。
税金について学ぶ上で大切なことは、どのように税金が使われているかを学ぶことです。
まずは、社会保障制度について解説していきます。
- 税金について学びたい!
- 社会保障って何?
- 私たちの税金はどのように使われているの?
社会保障制度とは?
社会保障制度は、具体的には「社会保険」、「社会福祉」、「公的扶助」、「保健医療・公衆衛生」を総称したものです。
社会保険
「社会保険」とは、人々が病気やけが、出産、死亡、老齢、障害、失業など生活の困難をもたらすいろいろな事故に遭遇した場合に一定の給付を行い、人々の生活の安定を図ることを目的とした、強制加入の保険制度です。
①医療保険、②年金保険、③労働保険の3種類があります。
①医療保険
健康保険(会社員)と国民健康保険(事業主)のどちらかに入ることで受けられます。
病院に行ったときの3割自己負担や、月間の病院代が10万円程度になる高額療養費制度がこれに当たります。
出産育児一時金なども医療保険の一つです。
②年金保険
国民全員が一律に入る国民年金(基礎年金)と給料に応じて金額が変わる厚生年金の2つがあります。
③労働保険(会社員が入れる保険)
雇用保険(失業保険)や労災保険(業務中のけがについて支払われる)があります。
社会福祉
「社会福祉」とは、障害者、母子家庭など社会生活を送る上で様々なハンディキャップを負っている人々が、そのハンディキャップを克服して安心して社会生活を営めるよう、公的な支援を行う制度です。
公的扶助
「公的扶助」とは、生活に困窮する人々に対して最低限度の生活を保障し、自立を助けようとする制度です。
保健医療・公衆衛生
「保健医療・公衆衛生」とは、人々が健康に生活できるよう様々な事項についての予防、衛生のための制度です。
社会保険料の使われ方
歳出を見ていると、社会保障は1990年度~2021年度にかけて24兆円も増えています。
少子高齢化が進み、社会保障にかかる費用は増えています。
歳入を見てみると、税収などの収入はほとんど増えていないのに、公債費が38兆円も増えています。
公債費というのは国債による収入のことです。つまり、国の借金です。
毎年、借金の額が増えていることを考えると日本の状況はかなり厳しい状況だといえます。
少子高齢化で、なぜ社会保障が増えるのか!?
図のように、保育所の整備や児童手当などが社会保障になります。
さらに、高齢者に対して医療、介護、年金の占める費用が増えます。
少子高齢化が進めば、より社会保障が必要な高齢者の割合が増えていきます。
日本の現状を考えると、社会保障にかかる金額は年々増えていきます。そして、それを補うための借金も年々増えていってしまいます。
税金を学ぶことで、日本の現状や課題が見えてきます。
まとめ
- 日本の社会保障費は年々高くなっている。
- 少子高齢化が進めば、社会保障費が増えることは止められない。
- 人口減少で、税収入が減少することから日本の借金が今後も増えていくことが予想される。