こんにちは!トラ猫塾長です!
SDGsが最近のキーワードになっています.
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
アメリカのバイデン大統領は、「パリ協定」への復帰を公約しているように環境問題への意識も高いです。
今後、SDGsの17目標達成に向けて大きく動いていくことが予想されます。
そのため、”世の中がどのように動いていくか”予想したり、”良い企業”を定義したりするときにSDGsは切っても切り離せないものになるはずです。
SDGsについて、学生が学ぶことはとても有益だと思います。
- SDGsとは?
- SDGsを中学生が学ぶメリット
- 学校で使える、SDGsを取り入れた総合学習カリキュラム
SDGsとは?
SDGsとは【Sustainable Development Goals】のことで、持続可能な開発目標と訳されています。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
日本はどのように取り組んでいるのか?
SDGs国別ランキング
https://naruhodosdgs.jp/sdgsreport2021/
各国のSDGsの達成状況をスコアで表しており、日本は、昨年度から順位を1つ落とし、18位になりました。
それぞれの達成状況を見ると、14海の豊かさを守ろう、5ジェンダー平等を実現しようの2つの目標の達成率が低くなっています。
SDGsを学生が学ぶ必要性
では、なぜ早いうちからSDGsについて学ぶ必要があるのでしょうか?
アメリカのバイデン大統領の政策の中で、【クリーンエネルギーへの移行】というものがあります。
どんな取り組みをするのか、簡単に言うと「再生可能エネルギーを使うようにすると、優遇するよ!」ということです。
つまり、石油から取り出したエネルギーだけをつかう企業よりも、再生可能エネルギーを積極的に使おうとしている企業のほうが有利におなるように仕組みをつくるということです。
現在、エネルギー資源確認埋蔵量は、石炭とウランが100年ほど、石油や天然ガスは50年ほどとみられています。
世界の人口は年々増加し、社会の発展もより一層活発になっています。
これらのことを考えるとアメリカがSDGsへの取り組みをより本格的に始めていくといえそうです。
このように、世界中の政治や企業がSDGsを意識した取り組みをしていることもあり、SDGsへの理解や知識を持っていることが、生徒自身が、今後活躍していくために必須な視点だといえます。
さらに、学生のころから、”企業の取り組み”や”ものの価値”について考えてほしいという願いもあります。
大量生産・大量消費がいいのか、高くても長持ちするものにこそ価値があるのかをしっかりと考えていく必要はあると思います。
その他にも、SDGsについて考えることは、マクロな視点で世界を眺めることにもつながります。
SDGsについて学ぶことは、身近な課題を知ることや解決策を探ることを通して、生徒の価値観や視野を広げることにつながります。
学校で使える、SDGsを取り入れた総合学習カリキュラム
SDGsを学校の総合学習で取り組むよことが増えてきたように思います。
しかし、インターネットの情報を【調べて・まとめる】だけでは面白くありませんよね。
生徒が主体的に学ぶためのカリキュラム案を考えてみました。
アウトプット中心のSDGs学習
ゴール:「地元の課題を解決する」
ステップ1:地元の抱える課題を知る
ステップ2:市役所や企業がどのような取り組みをしているか調査する
ステップ3:自分なりの解決策をまとめて、市役所や企業に提案する
ゴールは、【地元の課題を解決する】と設定し、最終的に解決策を市役所や企業に提案するところまでを目指します。
ステップ1
地元には、SDGsの視点でどのような課題があるか調べます。
まずは、国内の様々な地域に住む子どもたちで意見を交わし、自分のクラス地域の良いところや不便なところを明確にすることが考えられます。
ほかにも、該当インタビューやSNSを使ったアンケートも考えられます。
ステップ2
ステップ1で明確になった課題に対して、地元の市長・市役所や企業がどのような取り組みをしているのかインタビューをします。
児童・生徒は、地元の抱える課題に対し、市長・市役所や企業がどのような考えで対策を立てているのか触れることができます。
ステップ3
学生なりのアイディアをまとめて市役所や企業にプレゼンする。
発信の方法としては、プレゼンや新聞形式、YoutubeなどのSNSが考えられます。
このように、SDGsという切り口で児童・生徒が社会と関わることで、視点が明確になり、限られた時間の中でも中身の濃い活動になります。
また、アウトプットの機会を設定することでより深い学びにつながります。
まとめ
- SDGsは、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標のこと
- エネルギー資源確認埋蔵量は、石炭とウランが100年ほど、石油や天然ガスは50年ほど
- SDGsについて考えることは、マクロな視点で世界を眺めることにもつながる
- 地元の課題を、地元の社会と協力して解決する取り組みが総合学習のカリキュラムとしては効果的