こんにちは!トラ猫塾長です!
今日は、義務教育の果たす役割とは何なのか考えてみます。
これは、明確な答えってなかなか出ないと思うんです。
生徒や保護者には本当に多様なニーズがあります。
これに対して、「いやいや!学校って勉強するためにあるんでしょ?」というのは簡単ですが、その一言で片づけるのはあまりにもさみしいなぁと感じてしまいます。
では、今学校の果たすべき役割とは何なのでしょうか?
- 令和の学校って何のためにあるの?
- 令和の学校をうまく活用するには?
昭和・平成の教育
地域や学歴による情報の分断
メディアがまだまだ発達していないこの時期には、得られる情報量に差がありました。
たとえば、東京大学に行かなければ得られない情報や海外に行かないと得られない情報がありました。
最先端の情報を得るには、最先端の場所に行かなければいけませんでした。
そのため、学歴によって会社にとって有益な情報を持っているかどうかが判断できたのです。
インターネットの出現
情報の民主化によって地域による情報の分断が少なくなってきました。
そのため、秘伝の技がインターネットを通して得られるようになりました。
これにより、学歴の優位性が本質的に薄まりました。
しかし、日本ではまだまだ学歴への信望が根強く、お勉強は苦手だけど別の領域で力を発揮する生徒が埋もれてしまいました。
令和の教育
AIの進化による個別最適化
AIの進化により、個別最適化が可能になりました。
例えば、Youtubeです。
Youtubeは個別最適化の象徴です。
自分の見たい動画をAIが自動で選んでくれます。
試しに、Googleの新しいアカウントをつくって、Youtubeにログインしてみてください。
とっても使いにくく感じるはずです。
Youtubeを開けば自然と自分の好みの動画ばかりが表示されるようになっています。
このように、個別最適化のおかげで興味のある内容に対しては、とことん深く学ぶことができるようになったのです。
一方で、興味のないものに対しては学ぶ必要感がなくなっているように思います。
自分の好きなことを追求していくことが大切だ!という風潮が増していますが、これも、YoutsubeなどのようにAIによって個別最適化されたものが当たり前になってきたからかもしれません。
コロナの影響で、塾などでもオンライン学習コーチがかなり充実してきました。
今後は、塾の指導ではなく、学習コーチという名前でオンラインで勉強方法を指導してもらう学習スタイルが主流になるかもしれません。
こちらに、以前書いたオンライン指導の記事があります。
会社としては、交通費などの固定費を減らせ、生徒にとっては安い料金で場所を選ばず指導を受けることができるどちらにもメリットのある仕組みとなっています。
【コスパ最強】オンライン指導のメリット!
このように、今までできなかった学び方ができるようになってきました。
令和の教育と令和前の教育
個別最適化によって興味のあることを深く学ぶことはできますが、一方で、自分の興味のない分野から学ぼうとする姿勢は薄くなってしまっています。
やはり、個別最適化と集団での学びをバランスよく組み合わせることが大切です。
つまり、学校は、集団学習によってそれぞれの生徒の価値観を広げる役割を担っているといえるでしょう。
このように考えると、学校教育の主眼は、生徒の価値観を広げることであり、けっして、生徒の行動を制限することではありません。
生徒の頑張りを認めたり、うまくいかないときに適切な声掛けをして生徒の考え方を広げたり、多様な価値観をもてるようにすることが、これからの学校が行う教育だといえそうです。
まとめ
- 昭和、平成、令和とテクノロジーの進化によって個別最適な学びが実現できるようになった。
- 個別に興味のあることを深められるようになった一方で、自分の興味の薄い分野へはなかなか時間をかけて学ばないようになってきている。
- 興味のあることを深める学びと、自分の興味を広げる学びを両立するために学校が生徒の興味を広げる場として機能していく必要がある。