金融教育

学生が株式投資を学ぶメリットとは!?

こんにちは!トラ猫塾長です!

日本では、株式投資に対してあまり積極的ではない文化が根付いています。

塾長が公立中学校の教員として働いていたときも感じたことです。

教員の中で、「株について学ぼう!」っていう話題になることすらありませんでした。

おそらく、株をやっている人はひっそりとやっている人が多かったのではないかと推測しています。

もちろん、そんな環境ですから学校で「株式」に対する考え方を言うことすらタブーな雰囲気でした。

まさに、「クサイものにはふたをしろ!」といった感じです。

こんなことがわかります。
  • 投資の考え方がわかります。
  • 投資について学ぶきっかけになります。
  • 会社の経営状況を示す指標がわかります。

塾長と株式投資の出会い

株について学んでいくといかに自分自身が無知だったかを思い知らされました。

投資系Youtuber ダン高橋 さんの

「日本円を貯金する」=日本がインフレしない方向に賭ける集中投資である

という発言を聞いて目が覚める思いでした。

「怖いからやめておこう」とか「まわりに怪しまれそう」という思いで【手を出していないつもり】だった投資が、実は、私たちの生活と切っても切り離せないものなんだと気づくことができました。

コロナ禍のマスクやエタノールの値動きを見たのも大きなきっかけでした。

ちなみに、おすすめのYoutuber一覧です。

おすすめのYoutuber一覧
  • ダン高橋
  • リベ大 両学長
  • Zeppy投資ちゃんねる
  • NOBU塾

なにより、投資について学ぶことで社会の動きに敏感になります。

また、会社の経営についても学ぶことができるのが投資のいいところです。

投資を学ぶメリット

投資を学ぶことで、【価値】について、いろんな見方ができるようになります。

今後、会社に就職するときや会社を起業するときも株式投資の学びは役立つものが多いです。

実際、自分自身も学生のときから学んでいたら、高校や大学の過ごし方も変わっていただろうなと思います。

特に、大学では1,2年生のときはサークル活動にいそしみ、3,4年生では教員採用試験の勉強と研究に時間の大半を費やしていました。

ないものねだりかもしれませんが、経済や金融、会社経営の知識があれば過ごし方は変わってきていたと思います。

これは、社会人になってからもそうです。

私の場合は気づくのが20代後半だったのですが、【気づいたら即行動しよう!】ということで、翌年には教育公務員を退職する決断をしました。

自分の人生を振り返って、選択肢や視野を広げるためにも、学生のうちから金融、経済、経営などの世界に触れておくことはとても重要だと思います。

会社の状況を知る指標

ここからは、具体的に用語の紹介をしていきます。

高配当株について解説しているYoutubeの動画があるので、ぜひ見てみてください。

両学長 リベラルアーツ大学
第169回【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】
https://youtu.be/M4UzCrFyS3o

時価総額

企業価値を評価する指標です。

時価総額 = 株価 × 発行済株式数

時価総額が大きいということは、業績だけではなく、企業の将来の成長への期待が大きいことも示しています。

売上高

企業がサービスや商品を提供することで得た売上の総額です。

EPS

1株当たり利益のことで、

EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数

で、計算します。

自己資本比率

返済不要の自己資本が、全体の資本のどのくらいの割合を示しているかを表しています。

自己資本比率が低いほど負債の割合が高く、経営が安定しているとは言えません。

営業活動によるキャッシュフロー

本業における資金の動きを表しています。

実際に、どのくらいの現金が動いているかということです。

「黒字倒産」という言葉があるように、利益は出ているのに現金としては入ってこず、倒産となってしまうこともあるようです。

そのため、この営業活動によるキャッシュフローも大切な指標の一つです。

配当性向

純利益の中から、配当金をどのくらい支払っているかがわかります。

配当性向が高くなると、その分、研究開発や人材確保にコストをかけられず、成長性が乏しくなってしまう可能性があります。

そのため、配当性向が高すぎるのはあまりよくない兆候だといわれています。

株価の割安・割高をはかる指標

株価の割安・割高を調べるために使われる指標の代表的なものです。

純資産と株価を比較しているのがPBRです。

純利益と株価を比較しているのがPERです。

とても似た指標ですが、基準となるものがちがいます。

ここでは、PBR、PER、ROEについて簡単に解説していきます。

PBR(株価純資産倍率)

PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産

で、求められる数字です。

PBRは、1倍を基準として考えることが多いです。

純資産がさらに増えることが株価に織り込まれていれば、分子の株価が1株当たり純資産を上回り、PBRは1よりも大きくなります。

逆に、純資産が減っていくことが株価に織り込まれていれば、株価が1株当たり純資産を下回り、PBRは1よりも小さくなります。

セクターにもよりますが、PBRが1を下回っているものを割安株といえます。

PER(1株当たり当期純利益)

PER = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益

で、求められる数字です。

株価が、会社の当期純利益の何年分かを表しています。

株価が1000円で、1年の当期純利益が50円だったとするとPERは20倍ということになります。

この、20倍という数字は、今年の状態が20年間続けば、20年分の純利益の合計が株価の1000円になるということを表しています。

純利益に比べて株価が高ければ、PERは高くなります。

ROE(自己資本利益率)

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

で、求められる数字です。

自己資本に対して、当期純利益がどのくらいかを示しています。

ROEが高いほど今後、より成長していく可能性が高いです。

「自己資本が多いほど、利益も大きくなってくるはずだ!」という考え方からROEという指標が出てきています。

具体例を出すと、

A社とB社があるとします。

A社の当期純利益は100万円、B社の当期純利益は200万円です。

この情報だけでは、B社のほうがより多くの利益を出しているので優良企業だといえそうですが、ROEで比較すると、A社のほうが今後の成長性が期待できそうだと分かります。

財務諸表でさらに深く読み取ろう!

貸借対照表(B/S)

会社の健康診断書といわれています。

貸借対照表は資産、負債、純資産の3つに分類されます。

資産は、企業のもっている財産を表します。

負債は、企業のもっている債務を表します。

純資産とは、資産にも負債にも属さないものです。

この3つは、【資産=負債+純資産】となります。

貸借対照表の 純資産 ÷ 資産 で求められるのが自己資本比率です。

先ほども書きましたが、自己資本比率が高いほど会社の経営が安定しているといえます。

つまり、貸借対照表の負債の割合が少ないほど健全な経営をしているといえます。

損益計算書(P/L)

会社の成績表といわれています。

損益計算書は費用、当期純利益、収益の3つで表されます。

費用は、企業の経営にかかる費用です。

当期純利益は、四半期の中で出た会社の利益です。

収益は、会社の活動で得た売上高のことです。

損益計算書を見れば、この会社は、赤字なのか黒字なのかがわかります。

また、売上高に対する費用の割合がわかります。

これがわかると、利益率がわかり利益が出やすいビジネスなのか、利益が出にくいビジネスなのかもわかります。

もっと細かく見ていくと、利益はかなり出ているけど、投資に回して赤字になってしまっているということも読み取れます。

このように、貸借対照表や損益計算書を読み取れるようになっておくと、会社の状況を深く理解することができます。

入社したい会社を決めるときや、入社後の仕事でもかなり役に立つスキルだと思います。

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まとめ

  • 株式投資を学ぶことを通して、経済企業の経営について学ぶことができる
  • 学生時代に株式投資を学ぶことで、より深く企業について知ることができる。
  • 企業に入ってからも、企業分析能力を活かすことができる。