学習法

元理科教員が解説!図鑑の読み方・使い方!

どうも、トラ猫塾長です!

最近は、雨が続いていてなかなか外で遊べない日が続いていました。

しかし、今日は天気も良く子どもたちと公園に遊びに行くことができました。

虫たちも久々の晴れを喜んでか、活発に飛び回っていました。

セミ、トンボ、トカゲ、クワガタなどなど、公園はさまざまな生物であふれかえっていました。

一生懸命虫を追いかける子どもたちを微笑みながら見ていると…

なんと、図鑑をみながら虫を観察している子がいたのです。

すごく好奇心旺盛な子だなと感心したのと同時に、「その手があったか!」とすぐに図鑑を取りに帰りたいような気持になりました。

子どもたちにも、こんな風に図鑑好きな子になってほしいなとおもい、効果的な図鑑の読み方について少し調べてみました。

今回は、「頭がいい子の図鑑の読み方・使い方」を参考にしました。

また、塾長の書いた記事の中に 中学校の理科までの見通しをもちながら図鑑選びができる記事があるので、こちらも参考にしてください。
元中学校理科教員が選ぶ、こどもに読んでほしい図鑑3選!

こんな疑問にお答えします
  • 図鑑に興味をもたせるにはどうしたらいいの?
  • 図鑑のおすすめの読み方を教えてほしい
  • 図鑑を読むとどんないいことがあるの?

図鑑好きになる3つの法則

図鑑をリビングに置く

図鑑をすぐ手に取れるようにしておくことがとっても大切です。

テレビを見ているときに、疑問に思ったらすぐに取り出せたり、出かけるときにすぐに持って行けたりすると読む頻度が上がります。

図鑑は、1度に丁寧に読むというよりも気になったことがあったら調べるような使い方がいいと思います。

この、図鑑の置く場所というのは結構大切なので意識してみるといいと思います。

読むことを「強制しない」

これも、大切なことです。

「○○しなければいけない…」よりも「○○したい!」のほうがより主体的に行動できていますよね。

できるだけ、図鑑を読みたいという状況をつくってあげることが大切です。

親のほうが積極的に図鑑を利用するのも1つの方法です。

具体的には、テレビを見ているときに気になることがあったら親がまず図鑑を手に取り子どもに伝えたり、外にで見つけた昆虫や魚を親が積極的に図鑑で調べたりすることが挙げられます。

こどもは、親の姿をよく見ています。

親がどのように課題を解決しているか見せるだけで、子どもは課題解決の方法を身に付けていきます。

図鑑の上手な活用方法を子どもにさせるのではなく、親が見せてあげることで、こどもが「やってみたい!」という気持ちになりやすいはずです。

常にほめる

子どもが図鑑を利用しているときの声掛けも重要です。

まず、ほめるポイントはいくつもありますが3つのポイントを紹介します。

① 「問い」を見つけたとき

これは、子どもが見つけた「問い」に共感したり、目の付け所をほめると良いです。

子ども自身が、自分の疑問に感じたことを言語化できるようにサポートするという意味合いもあります。

② 「問い」を解決しようとしているとき

「問い」を見つけた後に、自分で解決しようとするか、そのままにしておくかは大きな違いです。

自分の力で調べようとする活動が、とっても大切だと伝えてあげましょう。

スポーツや勉強に限らず、どんなことでも成長する人は「問い」を見つけて自分で解決しようとする力が高           いです。

③ 「問い」を解決できたとき

解決まで至らなくても、自分なりの考えを持てたことを評価してあげましょう。

何事も「仮説」⇒「検証」を繰り返すことでより正確なものになっていきます。

「仮説」⇒「検証」 という行為にとっても価値があるのだという視点でほめてあげると良いです。

図鑑の使い方

図鑑を汚す

調べた足跡を残すことが大切です。

マーカーやメモなど自分オリジナルの図鑑を作り上げることが効果的です。

汚せば汚すほど、図鑑に対して愛着がわいてくるというのも図鑑に足跡を残すいいところです。

綺麗な状態でとっておくよりも、とにかく「図鑑を見る頻度をあげる」ために、図鑑にメモをして自分だけの図鑑を作り上げるといいと思います。

トレーシングペーパーを活用する

これはなかなか面白い方法です。

お絵描きの題材として図鑑を活用できます。

トレーシングペーパーを使って、写真の動物を写し取ることで、動物や植物の作りを細部まで観察することができます。

スケッチをするのは少しハードルが高くても、写し取るのは安心してできるはずです。

写し取った後に、「ここ、上手だね!どうやって書いたの?」や、「ここってどうなっているんだろうね?」などと、声をかけてあげることで、より理解は深まります。

まとめ

  • 図鑑を読むことが習慣化するように、図鑑を読むハードルを下げる工夫をする
  • 読むだけではなく、描いて異なる角度から図鑑を読む工夫をする
  • 知識を深めることに主眼を置くのではなく、「問い」をつくることに主眼を置いて図鑑を読む

このような工夫をすることで、図鑑をいろんな角度から活用するようになり、自然と知識や思考力が身につく【好奇心旺盛な子】に育っていくはずです。

中学校の理科までの見通しをもちながら図鑑選びをしたいという方は、こちらも参考にしてください。
元中学校理科教員が選ぶ、こどもに読んでほしい図鑑3選!