学習法

【保護者必見】自由研究の進め方3つのコツ!

もう夏休みも、残り半分ほどになってきましたね。

夏休みといえば自由研究!

自由研究ってテーマ選びで悩んでしまって、なかなか手がつかず、気がついたら研究してまとめる時間がない...

なんてことがよくあります。

そこで、公立中学校で理科を担当していた経験もあるトラ猫塾長が自由研究の進め方について解説します。

こんな疑問に答えます
  • 自由研究の進め方がわからない
  • 自由研究のテーマをどうやって決めればいいかわからない
  • 自由研究のまとめ方がわからない

自由研究の進め方

自由研究って何のためにするの?

自由研究は何のためにあるの?という疑問を持った人も多いでしょう。

まずは、学校の先生が自由研究を夏休みの宿題にする理由を説明します。

それは、【地域の化学作品展に出品する作品を選ぶため】です。

自由課題にすると、出品数が少なくなり、質の高い作品が少なくなるため、全員に提出を求めているところが多いのです。

トラ猫塾長

塾長も、自由研究の作品選定を担当していましたが、全員提出にしていました。

その代わり、「自分で条件を考えて対照実験を行っていれば、どんな内容でもよい!」というゆるい制限でやっていました。

全員提出にしなかったこともありますが、提出率は激減し、学校代表を選ぶのに苦労した記憶があります。

塾長自身は、理科の授業中には学べない研究の楽しさが自由研究にはあると思っているので、生徒にはぜひ積極的に取り組んでほしいという思いもあります。

そして、そのために事前の説明はとにかく丁寧にしていました。

「いやいや、塾長!全員提出にしなくてもやりたい人はいい作品を提出するでしょ?」

という声が聞こえてきそうですが、自由課題にすると勉強が得意な子もほとんど提出しません。

中には、「親に、やれって言われたから出しました。」という生徒もいます。もちろん、やっつけ仕事で出したにすぎません。

そんな事情もあって、各学校の理科の先生は、自由研究を夏休みの課題にしていることが多いようです。

「先生の都合で、生徒に負担をかけるなよ...」という声も聞こえてきそうですが、やはり、自分の好きなテーマで研究する楽しさを感じてほしいというのが1番の理由です。

ここからは、自由研究のハードルを下げて、自分の好きなことを楽しく追及できるように自由研究のヒントを紹介していきます。

自由研究の進め方

自由研究を進めるときは、まずテーマを決めましょう。

テーマ決定が自由研究の最難関かもしれません。

テーマについては、次の項目で書きますが、多様なアイディアを出しやすい研究テーマを選ぶことをオススメします。

テーマが決まったら、研究の計画を立てます。

実験なら、実験に必要な材料、実験の手順、評価方法などを考えます。

このときに、どのような結果になりそうか仮説を立てておくことも大切です。

また、仮説は考察を書く時にも重要になってきます。

自分なりの論理を構築しておけば、その後の研究を進めるのも楽になってくるはずです。

最後は、レポートにまとめます。

パソコンでレポート作成をすることをオススメします。

書き間違いがあったとしても書き直しをする必要がありません。

写真もすぐに貼ることができます。

時間の節約になるので、パソコンでレポートを作成することをオススメします。

詳しいレポートの作成の仕方も今回の記事に書いてありますので、そこもご覧ください。

④~⑥を繰り返すことで、研究内容が深まっていきます。

自由研究を評価するとき、④~⑥の過程をどのくらいくり返しているかを見ています。

なぜなら、④~⑥の過程をくり返しながら研究を行っている自由研究は、間違いなく丁寧に研究してあり、内容が深いからです。

その次のレベルとして、設定した条件が妥当かなどを見ていきますが、そのレベルに達している時点でけっこうレベルの高い自由研究になっているはずです。

自由研究のテーマの決め方

自由研究のテーマは「自由」

1番やってはいけないのは、インターネットや本に書いてあることをそのままやることです。

自分から出てきた疑問に対して、工夫をしながら研究を進めるのと、インターネットや本に書いてあることをそのままやる のでは熱量がちがいます。

インターネットや本に書いてあることをそのままやる場合追加実験をすることはないでしょう。

自分から実験のアイディアが出てくることもないでしょう。

もちろん、インターネットや本を読んで疑問が出てくる場合もあるでしょう。

大切なのは、「こんな現象が起こる原因は何だろう?」とか「なぜ、こんなことが起こるのだろう?」と自分の中から疑問が出てくることです。

自分が「調べたい!」と思える内容で自由研究のテーマを探してみてください。

疑問に思ったことを紙に書きだしてみるのもいいと思いますよ!

次は、自由研究の例をあげてみます。

誰でも参考にしやすいものを書いていくので、ぜひ参考にしてください。

例①: 【太鼓の達人のバチの研究】

この研究をした生徒は、勉強が苦手な生徒でした。

夏休みが終わって提出された自由研究を見て驚いたのを覚えています。

まず、ほかの提出された自由研究とは見た目が段違いでした。

字がきれいとか、書式が整っているとかそういうことではありません。

ただただ、その熱意というか、本当に好きなことなんだなぁと教師側が圧倒されてしまいました。

内容は、バチの長さ、バチの重さ、バチの素材を変化させて自作し、ゲームセンターで太鼓の達人を行ってスコアや連打などの結果をもとにバチを評価していました。

高いスコアを出しやすいバチや、連打をしやすいバチなどゲーム機から得られたデータをもとに客観的に議論されており、読んでいて面白かったのを覚えています。

このように、自由研究のテーマは自分の好きなことを選んで深めていくのがよいと思います。

とはいえ、なかなか好きなことが見つからないという人のために例をさらに2つ紹介したいと思います。

例②:【よく飛ぶ紙飛行機の研究】

これは、よくあるパターンだと思いますが、中学生がオリジナルの工夫をしやすいテーマだと思います。

例えば、紙の素材をティッシュや新聞紙、厚紙など色々変えることができます。

アルミホイルやプラスチックを使ってみるのも面白いかもしれません。(もはや、紙ではありませんが)

素材となる紙の形や大きさについても議論できるでしょう。

最高の素材で、最適な大きさで、最適な折り方で追った紙飛行機は果たして最長距離を出せるのか調べてみるのはとても面白いと思いますよ!

もちろん、原因となる物理現象を調べて考察する必要がありますが、研究を深めようと思えば深める余地があるのは魅力の一つです。

例③:【漫画のキャラクターの目・口・鼻が与える印象についての研究】

漫画のキャラクターを書いて、印象をアンケート等で聞いてみる。

目・口・鼻の形やサイズが与える印象の変化を、アンケート結果をもとに議論してみるのも面白いと思います。

これも、科学的な考察をする必要はありますが、漫画を描くのが好きな子にとっては好きなことに役立つ研究になるので少しは積極的にできるのではないでしょうか。

自由研究のまとめ方

レポートに記入する項目

ここでは、レポートに書くべき項目を書いていきます。

以下の項目をレポートに書くと分かりやすいレポートになると思います。

1.研究テーマ

2.研究のきっかけ

3.研究の仮説

4.研究の方法と内容

5.研究の結果

6.考察

7.感想・今後調べたいこと

8.参考にした本やWEBサイト

レポートの各項目の詳しい書き方については今後書いていこうと思います。

ぜひ参考にしてください。

まとめ

  • 自由研究は、義務と思わずに自分の好きなことを追求できるチャンスとしてとらえる
  • 自由研究は、実験の計画→実験の実施→考察を繰り返すことで深まる
  • テーマは、疑問に感じたこと調べてみたいこと書き出してみると見つけやすい