お勉強が苦手という人は多いでしょう。でも、そんな人でも勉強が得意になるコツがあります。勉強もスポーツや料理などと一緒で、「効率よく上達する方法」があります。
今日は、そんな勉強が苦手な人でもわかりやすく勉強のコツについて解説します。
スポーツやピアノなど、得意なことがある人はぜひ、得意なことと勉強に共通点がないか探しながら記事を読み進めてください。
勉強が苦手な人の特徴
勉強とは、とけなかった問題を解けるようにすること!
勉強とは、何をすることか具体的に言えるでしょうか?ここが明確になっていない人は、どうすれば点数が上がるのかという道筋が見えていない人でしょう。逆に、この問いを答えることができた人は、どのように勉強すればいいか見えているはずです。
では、勉強とは何かというと ”勉強とは、問題を自分の力で解けるようにすること” です。
毎日の学校の宿題や、定期テストなど、自分の力で解ける問題を増やしていくことこそが勉強です。
勉強は、3つのステップで進める
勉強が得意な人は、多くの場合この3つのステップを実行しています。
①計画を立てる
②自力で解ける問題と自力で解けない問題を区別する
③自力で解ける問題をひたすら増やしていく
1学期間(2~3ヶ月)の学習をフルマラソンに例えて学習のサイクルを考えてみましょう。
ステップ1 学習計画
学習計画は大雑把に立てる
みなさんが、はじめてフルマラソンに参加すると考えてみましょう。初めてのレースで、それぞれのポイントの通過タイムを正確に予想できるでしょうか?それぞれのポイントの通過タイムを正確に予想できるようになるのは、何回もフルマラソンに参加し、自分の力量や得意・不得意などいろんな情報を総合的に判断できるようになってからだと思います。
たとえ、経験をたくさん積んだランナーでも、当日の体調や天候、周りの選手のレースプランなど自分の走りに影響する不確定な要素は多く、タイムを正確に予想するのは難しいことでしょう。
計画は正確に立てるのではなく、大雑把に計画を立てて、その都度修正していくようなイメージを持つことが大切です。そして、正確な計画を立てる力が大切なのではなく、計画の修正力のほうが大切だと気づけるはずです。
① テストまでに5教科のワークを120ページほど解けるようにしておこう。
② 1日8~10ページ、1週間で60ページ進めれば、2週間で終わりそうだな!
③ 2回目をもう1週間で進めよう!
④ テスト直前に、3回目をやろう!
計画は、遅れる前提で考えよう!
計画は、余裕をもって立てましょう。なぜなら、計画の多くは遅れてくるからです。そして、計画が遅れると遅れた分を取り戻そうと1日の量が増えて余裕がなくなってきます。余裕がないとモチベーションも下がりやすく、計画が達成不可能だと思うとあきらめてしまいます。
このような負の連鎖に陥らないためにも、1週間の計画を立てるなら、1日は遅れた分を取り戻す日に設定しておきましょう。そして、中間テストや期末テスト直前の3日間は、何もやらなくてもいい日になるくらいの余裕をもって計画を立てるほうが良いでしょう。
ステップ2 できない問題をピックアップする
ワークの1回目の意味
勉強が得意な人と苦手な人を分ける大きな違いは、ここだといえます。ワークの1回目にどのような意味を持たせるかです。
ワークの1回目は、自力で解ける問題と自力で解けない問題を区別するチャンスなんです。このチャンスを逃す人は、効率の悪い勉強法になってしまいます。なぜなら、自力で解ける問題と自力で解けない問題を整理できていないので、どの問題に時間を割いて学習すればいいのかが見えず、いつまでたっても、どこから手を付けていいかわからない状態のままだからです。
よく、中学生や高校生から、「どこから、勉強したらいいかわからないんです。」という質問をされました。答えは、シンプルで、「自分の解けない問題からやればいいんだよ。」ということなんです。
しかし、自力で解ける問題と自力で解けない問題を区別する作業を「めんどくさくてやりたくない」とか「なかなか継続できない」という生徒さんが多いのも事実で、ここに大きなハードルがあるようです。
ちなみに、コツコツと 自力で解ける問題と自力で解けない問題を区別する作業をできる生徒さんは自力で解けない問題を自力で解ける問題にするのも早いです。
ステップ3 自力で解ける問題を増やす
本当の勉強はここから!
ここからが勉強の本質であり、「学び」の部分です。また、テストの点数に変化が出てくるのもここからです。フルマラソンで言うと、前を行くランナーを1人ずつ抜いていくように、やったらやった分だけ点数が伸び、順位が上がっていくようなイメージで勉強を進めていくといいですよ。
しかし、この段階まで到達していない場合は、点数に直結させるのは難しいです。
まとめ
勉強は3つのステップで進めよう!
ステップ1:学習計画を大雑把に立てる
ステップ2:ワークの1回目で、できない問題をピックアップする。
ステップ3:解けなかった問題を解けるようにする。